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もっといい『本の読み方』があります 「本の読み方 スロー・リーディングの実践」 平野啓一郎
本を速く読めるっていいですね。
自分は1分で4ページ程度だから大したことはないんだけど、以前はもっと読むのが遅かった。ほんの少し訓練して、ほんの少し速く読めるようになりました。

本を速く読めるようになると、本を読むのに抵抗がなくなり、以前より本を読むのが好きになりました。本が好きだから速く読めるようになった、というより速く読めるようになったから本が好きになった、という感じです。

本の種類やその時の気分、その本に何を求めているかによって、本を読む方法にもいろいろあると思います。常に机に向かって、正しい姿勢で、傍線を引きながらでは本を読むことに億劫になってしまいます。

歩きながら読んだり、トイレで読んだり、じっくり読んだり、斜め読みしたり、……たとえ1箇所でも自分がハッとしたり、何か得られたと思えたなら、それで十分。

でないと(以前の自分のように)完璧主義に陥って本を読めなくなります。1回しか読めないわけじゃないんだから、またいつか何度でも読み返せばいい。自分は「本はあまり遅く読むと、却って理解できない」と考えるようになりました。

興味があれば以下も参考に。
ウパ日記 - 涼宮ハルヒの憂鬱で読書速度が上がる


さて、内容ですが第1部は速読批判。
否定するのはいいのですが、なぜ速読がダメなのか、その理由の1つ1つが主観的な決めつけで強引な感じが否めません。いっそ「自分たち小説家は一字一字精魂こめて書いているんだ、だから軽く流し読みされるのは御免だ」と主張した方が良かったのでは。

第2部はスロー・リーディング テクニック編。
序文に「スロー・リーディングとは差がつく読書術だ。……内容の理解がグンと増すようないくつかの秘訣をまとめたのが本書である」とありますが、そういうことであれば私は「本を読む本」をお勧めします。この本はその「いくつかの秘訣」―― 傍線を引くとか、なぜと問いかけながら読むとか、複数の本を比較するなど ―― をすべて含んだ上で更に深い示唆を与えてくれます。
(ちなみに「本を読む本」の原題は「How to read a book」=「本の読み方」)

第3部は実践編で、いくつかの古典や名作の抜粋を紹介しながら実際に読み解いていきます。
TVゲームに「やりこみ」という分野がありますが、この章での分析や精緻な読解にはここまで読み取れるものかと素直に驚嘆しました。

本の読み方 スロー・リーディングの実践
平野 啓一郎
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1 この本の使い方は状況次第
4 もう一度「こころ」を読んでみたくなった・・・
4 読書で知識以上のものを身につけたい人へ


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